肌寒い季節になりましたね。夏が暑かった分、寒さが身に応えますがいかがお過ごしでしょうか?夏ほどに紫外線を気にすることが少なくなった今、肌のためにおすすめしたいポリフェノール「エラグ酸」をご紹介いたします。
エラグ酸とは天然のポリフェノールの一種です。強い抗酸化作用を持ち、菌やウイルスを抑制する効果やアンチエイジングなど、様々な効果を持っているといわれています。さらに、美白成分として厚生労働省に認可を受けている成分なんです!1996年に厚生労働省に医薬部外品として認可され、その後2003年の3月には厚生労働省により食品添加物として利用されるようになり、エラグ酸の安全性についても確認されました。そのため、サプリメントや健康食品、化粧品などで名前を聞くことも多いと思います!
肌のシミはメラニンという色素が原因です。
皮膚が紫外線にさらされることで、様々なメラノサイト活性化因子が分泌され、メラノサイトでのメラニン合成を促進させてしまいます。正常な皮膚においてはメラニンの排泄と生成のバランスが保持されますが、紫外線をあびる、加齢、ホルモンバランスの乱れなどによりメラニン色素の生成と排泄の代謝サイクルが崩れてしまうと、メラニン色素が過剰に表皮内に蓄積されてしまい、シミとして残ってしまうことが知られています。
エラグ酸は、メラニンを作るサイクルで必要な酵素を阻害する働きがあるといわれているため、シミ予防が期待できます。
細胞が酸化され、血液中の過酸化脂質が増えることが老化の一因です。それに加え、細胞膜に存在する脂質も酸化されて過酸化脂質になってしまいます。細胞膜が酸化してしまうと、栄養が細胞に入りにくくなってしまい、細胞本来の働きをしにくくなるため、エネルギーが作られず疲れやすくなったり、代謝がスムーズにいかなくなり太りやすくなったりしてしまうことも!細胞が働きにくくなると肌の弾力やハリのもとであるコラーゲンやエラスチンも作られにくくなるため、体内だけでなく体の見える部分にも老化が現れてしまいます。
しかし、エラグ酸の持つ抗酸化作用は過酸化脂質の生成を抑える働きがあるといわれています。そのため血液中の過酸化脂質の生成や細胞膜の脂質の酸化がエラグ酸によって抑えられ、老化予防をサポートします。
甘いお菓子やお酒、麺やごはんなどの炭水化物がお好きな方の中には、血糖値が気になる方も多いと思います。血糖値が高くなることによって、血がドロドロになってしまったり、血管が詰まりやすくなってしまったりする可能性があるため、今後のためにも血糖値は高くなりすぎないようにしたいです。そのような糖の代謝に必要な物質がインスリンというホルモンです。インスリンは血中の糖を細胞内に取り込むことでエネルギーとして利用します。しかし、インスリンの分泌を阻害するレジスチンというホルモンがあり、それにより血糖値が上がりやすくなってしまいます。エラグ酸はこのレジスチンの分泌を抑える働きがあるため、血糖値サポートになるといわれています。
ザクロ、苺、ラズベリー、クランベリー、ブドウ、ブラックベリー、クルミなどに多く含まれています。とくにベリー系は種子に多く含まれているそうです。ベリー系はケーキに乗っているイメージも多いと思います。よくスーパーで見かけるものやジュース、果実酢の材料に使われるものなど、気軽に食べたり飲んだりできる食材もあると思いますので、ぜひお試しください。
肌の悩みや老化、健康診断の数値など、お悩みや気になることが増えていくと、それがさらにストレスになってしまいます。できるだけ気にせずに日々を過ごしたいものです。
肌の悩みやアンチエイジング、さらに血糖値対策に役立つエラグ酸を上手に取り入れることで、今のお悩みを少しでも軽減し、これからの美容と健康を作っていきましょう!
阪急うめだ本店
管理栄養士 小川智咲(京都府)
こんにちは!新入社員の小川です。
趣味はジャニーズのコンサート。推しに会うことが生きがいのヲタクです。
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