紫外線の気になる季節になりましたね。紫外線は、私たちの体を構成する37兆個の細胞にダメージを与え、健康や美容に影響を及ぼします。そんな紫外線から細胞を守るミネラル「セレニウム」についてご紹介します!
セレニウムは必須ミネラルの一つで、別名「若返りのミネラル」と呼ばれています。そのように呼ばれる理由は・・・強い抗酸化力があるからです!
動脈硬化の原因といわれる過酸化脂質を分解する酵素(グルタチオンペルオキシターゼ)の必須成分であり、その強力な抗酸化作用で細胞の酸化を防ぎ、生活習慣病や老化を防止する働きが期待できます。
紫外線を浴びたり、ストレスを感じたりすることで、私たちの身体では大量の活性酸素が発生します。活性酸素は全身の細胞にダメージを与え、細胞の機能を低下させます。そんな活性酸素は、美容にとっても大敵!シミの原因となったり、頭皮の環境を悪化させて抜け毛の原因となったりします。セレニウムは、活性酸素のダメージから細胞を守ることで、美容をサポートします。
細胞を覆う細胞膜には、不飽和脂肪酸が含まれます。不飽和脂肪酸は植物油などにも含まれ、栄養素としても大切なのですが、酸化されやすいという欠点があります。酸化によって生じた過酸化脂質は、血液をドロドロにし、血管を老化させる動脈硬化の原因にもなります。セレニウムは、過酸化脂質の生成を防ぎ、動脈硬化や生活習慣病を防ぐ働きが期待できます。
セレニウムは、マグロ、ウニ、イワシ、カレイ、ホタテ、牡蠣などの海産物に多く含まれます。他にも、乳肉類、家畜類、卵、乳製品、パンなどの穀物製品に含まれますが、育った土壌や、食べたものに含まれるセレニウムの量が影響するため、含有量にはバラツつきがあると言われています。
ビタミンEと相性が良く、一緒に摂ることで相乗作用が期待できます。ビタミンEはセレニウムと同様、抗酸化作用の高い栄養素ですが、ビタミンEは過酸化脂質の増加を防ぎ、セレニウムは過酸化脂質の分解を促進するという違いがあります。
健康、美容、そしてアンチエイジングに役立つセレニウムをしっかりと補って、若々しさをキープしていきましょう!
伊勢丹新宿店
管理栄養士 岡本美宇(青森県)
私の出身は青森県で、3月に上京してきました
東京は青森と環境が大きく異なるため、慣れることに一生懸命の毎日です。食べることや呑むことが大好きだからこそ、バランスの良い食事や適度な運動などの健康管理にこれからも努めてまいります!!