腸活ということばも、最近ではよく聞くようになりました。
腸のはたらきが悪くなることで最初に思い浮かぶのは、“便秘”でしょうか?
そして、「便秘になったら食物繊維!」と結びつける方も少なくないはず。
便秘解消だけが仕事じゃない“食物繊維”について、今回はお話していきます♪
食物繊維は、炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの“5大栄養素”についで、“第6の栄養素”と言われているほど、私たちの健康に欠かせない存在です!
水に溶ける“水溶性食物繊維”と、水に溶けない“不溶性食物繊維”とで大別されます。
水溶性1に対し、不溶性2の、1:2の割合で摂取することが理想的とされており、前述したように整腸作用があるのはご存じの方も多いですよね♪
体内で水に溶けると粘り気を増す性質がありますが、以下のように体内ではたらいてくれます!
・便をやわらかくし、やさしく排便を助ける。
・善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす。
・腸内を、善玉菌が棲みやすい弱酸性にする。
やっぱり、腸内環境を整えるのにはもってこいの水溶性食物繊維!!!
他にも、こんなはたらきがあります。
・善玉菌のはたらきが良くなることで、腸内の免疫細胞が活性化!
→風邪の予防やアレルギーの抑制に◎
・腸内での糖質の吸収を抑える。
→食後血糖値の上昇を、ゆるやかにする!
・胆汁酸やコレステロールを吸着・排泄する。
海藻、こんにゃく、きのこ、納豆などに豊富。
さといもなどのイモ類、ごぼうなどの根菜類は、水溶性・不溶性ともに含まれます♪
和食には多くの食物繊維が含まれることから、昔の日本人は多くの食物繊維をカンタンに摂ることができました。
今から60~70年ほど前には、1日の食物繊維平均摂取量は20gを超えていたとされていますが、現代日本では15g未満とも言われています。
日本人の食事摂取基準(2015年度版)では、食物繊維を1日に成人男性20g以上、成人女性は18g以上摂ることを推奨しています。
一汁三菜のバランスの良い和食から、欧米食などの多種多様な食生活へ変わってきたことで、日常的に食物繊維が不足しがちになってしまっているのです。
便秘がち、血糖値が高い、ダイエット中、風邪をひきたくない、アレルギーを予防したい、、、という皆さま、食物繊維たっぷりの和食中心の食生活に見直されてみては?