暑い日々が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今回は脳のサポートや美容にも最適、細胞膜の主成分である「ホスファチジルコリン」について詳しくお話していきたいと思います。
聞き馴染みのないホスファチジルコリンですが、世の中ではレシチンと呼ばれています。
「レシチンを取った方が良いってきいたことあるけどレシチンっていったい何?」 そんな疑問にお答えしていきます。
レシチンとはリン脂質であり、細胞膜の主成分なので動植物の全ての細胞中に存在しています。
その中でも特に脳神経や神経組織、肝臓などに多く存在しています。
レシチンは一般名であり、アメリカではホスファチジルコリンそのものをさしますが、日本ではホスファチジルコリンだけでなく、他のリン脂質や牛乳などに含まれるスフィンゴエミリンとホスファチジルコリンの混合物をさしています。
レシチンが不足すると細胞膜が正常に働かなくなったり、コレステロールが蓄積する原因となります。
脳内では神経細胞の間を情報伝達物質が活発に行き来しながら、記憶や判断などの働きを行っております。
人間の脳内には約30%のレシチンが存在しており、レシチンの構成成分の一つであるコリンは体内に吸収されると脳まで届き、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンをつくる材料になります。
そして記憶や認識の機能、筋肉の動きをコントロールなど様々な生化学的なやり取りをサポートし、脳細胞の活動を支えています。
しかし加齢とともに細胞は破壊され減少していき、認知症の原因にも繋がっていくのです。
日ごろからレシチンを摂ることでアセチルコリンの生成を促進し、アルツハイマーや認知症の予防、そして記憶力を維持して学習能力を向上させることが期待されています。
レシチンは水と油の両方の性質を持っており、水と油を混ぜ合わせる乳化作用を持っています。
そのため、レシチンは水溶性物質と脂溶性物質を溶け合わす事が出来ます。
これによってコレステロールが血液中の水分に乳化され溶かされるため、血管壁に余分なコレステロールが沈着することを防ぎ、細胞内や血液中のコレステロール値を調整してくれると考えられています。
このようにレシチンは脂質の代謝を活性化し、高脂血症や動脈硬化の予防にも効果的であると期待されています。
レシチンの乳化作用にはコレステロールの分解や排泄に有効に働き、血液中の脂質を固まらせずにスムーズに流してくれる作用がございます。
これによって血流が良くなり酸素や栄養分などを体にすみずみにまで行き渡らせることが可能となり、美しい肌を保つことが出来るようになります。
またレシチンの乳化作用は脂溶性ビタミンである、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの吸収を助けてくれるため普段のお食事と一緒に摂取することがおすすめです!
そしてレシチンには抗酸化作用・熱保護作用があり、皮膚を熱損傷によるダメージから守る働きも注目されています。
レシチンが豊富に含まれている食べ物には大豆、卵黄、穀類、小魚、レバー、ウナギなどが挙げられます。
その中でも大豆レシチンと卵黄レシチンをご紹介させていただきます。
大豆レシチンは大豆や大豆製品である豆腐やみそなどに含まれています。
特徴としては体内で合成することが出来ない必須脂肪酸が多く含まれており、また、コレステロールをほとんど含んでいません。
高脂血症などのコレステロール値が気になる方には大豆レシチンを選ぶことがおすすめです。
卵黄レシチン卵の卵黄に多く含まれています。
神経系に関与するホスファチジルコリンが多く含まれ、アセチルコリンの材料になるコリンを含んでいます。
大豆製品や卵なら日々の生活で摂取しやすい食材ですよね!
ぜひ意識をしてお食事に摂り入れてみてくださいね。
以上がレシチンのご紹介でした!
レシチン、名前は聞いたことがあるかもしれませんが実際どんな栄養素なのだろうと思っていた方も多いかもしれません
これを機に生活習慣予防や美容ケアのためにレシチンを意識して取り入れてみるのはいかがでしょうか?
皆さまの健康や美容に少しでもお役に立てば幸いです。
阪急うめだ本店
管理栄養士 近江由梨奈(兵庫県)
こんにちは。兵庫県出身の自然大好き自称アウトドア派近江です。
皆さんは今年の夏はどこかに出かけられましたか?
私は今年海に行き、自慢の白めの肌が焼けてしまい日焼け止めを塗りなおさなかったことに後悔が残ります…。
レッツ抗酸化&ターンオーバーです。