2021.10 元気な胃と自律神経の関係とは?

栄養士コラム

こんにちは!
管理栄養士の五十洲(いそす)です。

このブログでは、季節のお悩みや最近話題になっていることについて、栄養士の視点で、皆さまに役立つ情報をお届けしております。

10月も残りわずか。すっかり寒くなってきましたが、体調を崩していませんか?まだまだ油断はせずに、寒い季節も乗り切っていきましょう!

さて、今月は、食欲の秋にちなんで、「美味しく食べること」にまつわる話題を取り上げています。

前回、前々回は、「血糖値スパイクを防ぐ秘訣」「ミトコンドリア活性法」についてお届けしましたが、今回は消化にかかわる「胃の健康」について考えてみたいと思います。

秋の味覚を存分に楽しみたい!という気持ちとは裏腹に、胃もたれや胃の痛みが気になって、なかなか美味しく食べられない…ということはありませんか?

原因のわからないその胃の不調、自律神経の乱れから来ているかもしれません。今回は、そんな方におすすめしたい食事の摂り方をご紹介します。

その胃の不調、自律神経の乱れが原因かも!?

突然ですが、機能性ディスペプシアという疾患をご存じですか?

胃もたれ、胃の痛み、早期膨満感(すぐにお腹がいっぱいになってしまう)などの症状はあるのに、胃カメラなどの検査をしても特に異常が見られない場合、機能性ディスペプシアと診断されることがあります。日本人の5人に1人がこれに該当するといわれています。以前は神経性胃炎、ストレス性胃炎、慢性胃炎などといわれていましたが、実際には炎症を起こしていないケースもあることから、このような新たな名称で呼ばれるように。

機能性ディスペプシアは自律神経失調症の一つともいわれ、自律神経の乱れが原因とされています。胃の働きと自律神経は切り離すことのできない関係。心理的なストレスだけでなく、暴飲暴食や睡眠不足など、身体的なストレスも自律神経のバランスを崩す原因になります。

胃の調子を整えて美味しく食事を楽しむためには、自律神経のバランスを整えることが欠かせません。

胃の働きと自律神経の関係性

ご存じのとおり自律神経には、活動時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」があります。食べたものを消化するときにメインで働くのは、「副交感神経」です。食べものが口から入ったのを合図に副交感神経のスイッチが入り、唾液がたくさん出たり、胃では消化液が分泌されたり、他にも肝臓、膵臓、小腸、大腸まで、消化に関わる各器官の働きが活発になります。逆に交感神経が優位になってしまうと、それらの器官の運動や消化液の分泌が抑えられ、消化活動がうまく行われなくなってしまいます。緊張したときに食事が喉を通らなくなるという表現をしますが、緊張やストレスを感じると交感神経が刺激されて消化活動が滞り、食欲が低下することが関係しています。

体調を崩しているわけでもないのになんとなく食欲がわかない、すぐにお腹がいっぱいになってしまう、重たいものを食べているわけでもないのに胃がもたれるなど、原因のはっきりしない胃の不調が続いているときは、交感神経が優位になってしまっているサインかもしれません。

~こんな生活には要注意!~

□日頃ストレスを感じている
□ストレスを我慢しやすい
□食事をあまり噛まずに食べてしまう
□いつも満腹になるまで食べてしまう
□甘いものがやめられない
□お酒をよく飲む
□夕食から就寝まで2時間以上空いていない
□いつも睡眠不足だと感じている

こんな生活が普通になっていませんか?

忙しさやストレスから自律神経が乱れて胃の働きが低下することもあれば、胃に負担をかける食生活が自律神経の乱れを招くこともあります。

食事が思うように食べられないと、栄養不足から他の様々な不調や病気を招くことにもつながるため、そのままにせず、胃の元気を取り戻す生活を心がけましょう。

自律神経を整えて胃の元気を取り戻すために…!

今回は、胃の元気を取り戻すために心がけたい「食事の摂り方」についてご紹介します。

□ゆっくりよく噛んで食べること
ゆっくり落ち着いて食べると副交感神経が優位になり消化活動が促進されます。噛むことによって唾液腺が刺激され、消化酵素を含む唾液がたくさん分泌されるため、スムーズな消化につながります。

□腹八分目、量より質を大切に
満腹になるまで食べてしまうと、消化に負担がかかります。また、血糖値が急上昇、急降下を繰り返しやすくなり、自律神経の乱れにつながります。腹八分目を意識し、ビタミンやミネラルが不足しないようバランスよい食事を心がけましょう。

□なるべく決まった時間に食事をとる
食事時間が不規則だと、自律神経が乱れやすくなります。また、食事をしてから消化が終わるまでに3~5時間かかるため、食事と食事の間は5~6時間空けて、規則正しく摂るのが理想です。

□眠る直前の食事は避ける
胃に食べものがあると、消化器官は眠っている間も働き続けることになり、睡眠の質の低下、自律神経の乱れにつながります。食事をしてから眠りにつくまでできれば3時間以上、最低でも2時間以上は空けることを心がけましょう。

栄養素としては、「ビタミンB群」「ビタミンC」「カルシウム」「マグネシウム」などのビタミン、ミネラルをしっかりと摂ることが大切です。これらは、自律神経のバランスを整えたり、ストレスと闘うホルモンの分泌を促す役割をもっています。

また、漢方で有名な高麗人参は、自律神経を整える働き、胃腸を元気に保つ働きをもっています。ストレスが多く胃腸の調子を崩しやすい方にはおすすめのハーブです。

こうした栄養素やハーブの力も活用して、自律神経を整え元気な胃をキープしましょう!

ここまで3回に渡り、食欲の秋を楽しむための栄養素や食事の摂り方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?栄養豊富な旬の食材、秋の味覚を存分に楽しむため、参考にしていただけたらと思います!


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