2021年9月 栄養士のブログ④

栄養士コラム

免疫力アップにも!話題のさつまいもの栄養素

こんにちは!
管理栄養士の五十洲(いそす)です。

このブログでは、季節のお悩みや最近話題になっていることについて、栄養士の視点で、皆さまに役立つ情報をお届けしております。

9月21日は中秋の名月でした。皆さまお月見はされましたか…?

この時期になると“月見○○”などのメニューも多く、綺麗な月よりもついつい食欲に走りがちな私たち…。「月より団子だね」などという会話から、そもそもお月見ってどんな意味があるの?という話題になり…

月見の由来を調べてみると、もともとは豊作を祝う行事なのだそうですね。満月に見立てたお団子と、秋の七草でもあるススキ、そして地域によっては里芋、栗、枝豆など、その地で獲れた農作物をお供えするところもあるようです。

ちなみに、私の地元の青森では、さつまいもやかぼちゃをお供えするのが昔ながらの風習です。そこで私も今年はさつまいもをふかしていただきました。

さつまいもといえば、最近ちょっとしたブームになっていますよね!女優さんやモデルさんが食べていたりして、美容やダイエットに良いイメージが定着しつつあるのかもしれません。

確かにさつまいもは、美容やダイエットにもとてもおすすめなのですが、それだけではありません。

□免疫力をキープしたい方
□ストレスの多い方
□なかなか眠れない方
□健康診断が気になる方
□花粉の季節が苦手な方

こんな方にもおすすめの栄養素が含まれます♪

今日はこのさつまいもの栄養素に注目してみたいと思います!

血糖値が上がりにくい

さつまいもの栄養素といえば、どんなイメージがありますか?お腹にたまり、甘さも強いので、糖質が多くて太りそうなイメージを持っている方も多いかもしれません。たしかに、さつまいもの主成分はデンプンで、私たちのカラダを動かすエネルギー源となる糖質です。

糖質は血糖値を上げ、余分な糖分は脂肪としてカラダに蓄えられます。糖質の多い食品を控えている方も多いかもしれませんが、さつまいもの場合は少し違います。食後の血糖値の上昇度合いを表すGI値。一般的にはGI値55以下の食品が低GI食品に分類され、血糖値を上げにくい食品とされています。さつまいものGI値は55で、低GI食品。同じいも類の中でも、じゃがいもは90(高GI食品)、里芋は64(中GI食品)なのと比較すると、さつまいものGI値の低さがわかります。

ちなみに、焼きいもにするとデンプンが糖として吸収されやすい形に変わってしまうため、蒸す・茹でる・干すがおすすめ。また焼きいもの場合も、冷やしてから食べることで血糖値が上がりにくい構造に変わります。

水溶性の食物繊維も含まれる

さつまいもには食物繊維が豊富なイメージがあるのではないでしょうか?食物繊維には、水に溶けない不溶性の食物繊維と水に溶ける水溶性の食物繊維がありますが、さつまいもにはその両方が含まれるのが特徴です!

特に注目したいのは、水溶性食物繊維の働き。水溶性食物繊維には、腸での糖の吸収を穏やかにする働きがあります。さつまいもを食べても血糖値が上がりにくいのには、この働きが関係していると考えられます。また、余分なコレステロールをからめとって排出する働きも。血糖値やコレステロール値など、健康診断の数値が気になる方に嬉しい栄養素です。

水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のえさになり、腸内環境を整えます。“腸脳相関”といわれるように、腸内環境と脳の状態はお互いに影響し合っているといわれており、腸内環境を整えることがストレスの軽減や良質の睡眠につながるとも考えられています。秋の夜長に、良質の睡眠へと導く手助けになるかもしれません…!

ビタミンCが壊れにくい

さつまいもには、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのビタミン・ミネラルも含まれます。中でも注目すべきは、ビタミンC。ビタミンCは、加熱調理や茹でる工程で失われやすいといわれていますが、さつまいもに含まれるビタミンCはデンプン質に包まれているため、調理をしても失われにくいのが特徴です。

ビタミンCには、紫外線などのダメージから細胞を守る抗酸化作用コラーゲンの合成を促進する作用があり、美容のためにも欠かせない栄養素です。それだけではなく、免疫力アップ抗ストレスに働き、この時期、積極的に摂りたい栄養素です。

さつまいもは皮ごと食べるのがおすすめ!

さつまいもを切った時に断面に染み出してくる白いミルク状の液体。これはヤラピンという成分で、さつまいもに特有の成分です。ヤラピンには、胃の粘膜を保護したり、お通じを改善したりする働きがあるといわれています。ヤラピンはさつまいもの皮の付近に特に多く含まれています。

さつまいもの皮の紫色は、アントシアニンというポリフェノール。ブルーベリーに含まれることで知られ、抗酸化作用が高く、血流を促進して、視力の維持眼精疲労に効果的とされています。また、皮の付近には同じくポリフェノールのクロロゲン酸も含まれます。クロロゲン酸は、コーヒー豆にも含まれるポリフェノールで、血圧や血糖値のコントロール、脂肪肝の予防などに役立つことが知られています。

ここまで、さつまいもの栄養素について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?これからが旬のさつまいも。旬の食材は特に栄養が豊富で、健康によいと考えられています。収穫に感謝して、旬の栄養をいただきましょう


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