2021年7月 栄養士のブログ② - HEALTHY-One Official
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2021年7月 栄養士のブログ②

栄養士コラム

脳のエイジングを防ぐカギ「アミロイドβ」とは?

こんにちは!
管理栄養士の五十洲(いそす)です。

このブログでは、季節のお悩みや最近話題になっていることについて、栄養士の視点で、皆さまに役立つ情報をお届けしております。

突然ですが、「脳」のエイジングケアはしていますか?

年齢を重ねるにつれて、「体力が落ちた」「痩せにくくなった」「肌のハリがなくなった」…などの面で、エイジング(=老化)を感じることも多いかと思いますが、「脳」についても同様に感じることがあるのではないでしょうか?

「人の名前が思い出せない」「何をしようとしていたか忘れてしまった」…など。このような脳のエイジングは、40代頃からジワジワ始まるといわれています。

人生100年といわれるこれから、いつまでも自分らしく活動的に過ごしていくために、脳を元気に保つことはとても重要です。今回からは、そんな脳のエイジングケアについて考えていきたいと思います!

脳のエイジングケアが大切な理由

□最近、忘れっぽくなった
□人の名前が出てこない
□何をしようとしていたか忘れてしまった
□何事にも気力が湧かなくなった
□新しいことを始めるのが面倒くさい

そんなことを感じることはありませんか?

一概にはいえませんが、思い当たる節があれば、脳のエイジングが始まっているサインかもしれません。

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症といわれる昨今、脳をいかに健康な状態に保つかは社会的にも大きな課題となっています。

日本人の平均寿命は年々伸び続け、令和元年の厚生労働省の発表では男性81.41歳、女性87.45歳となりました。一方で、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とされる健康寿命は、男性で8~9歳、女性で12~13歳ほど、平均寿命よりも短いとされています。
(※健康寿命は2016年の厚生労働省発表データを参照)

この健康寿命をできるだけ延ばし、健康的で自分らしく前向きな日々を少しでも長く過ごすために、脳を若々しく健康に保つことはとても大切です。

認知症の種類

脳の健康が損なわれることで引き起こされる認知症は、誰もが将来の心配ごとの一つとして抱えているのではないでしょうか?ひとくちに認知症といっても種類があり、原因も様々です。ここでは「4大認知症」といわれる4種類について整理してみたいと思います。

●アルツハイマー型認知症
全体の70%近くを占める、認知症の中で最も割合の多いタイプです。記憶を司る「海馬」を中心に、位置や空間を把握する「頭頂葉」まで、広範囲で脳が委縮することによって起こります。

●脳血管性認知症
全体の約20%を占めます。脳梗塞、脳出血など、脳の血管に異常が起きることによって起こるタイプです。

●レビー小体型認知症
全体の約4%を占めます。記憶を司る「海馬」から、視覚を司る「後頭葉」までの広範囲で血流が悪くなり、機能が低下することによって起こります。初期症状に幻視を訴えることが多く、睡眠障害が初発症状となることが多いとされています。

●前頭側頭型認知症
全体の約1%を占めます。人格を司る「前頭葉」と、言語を司る「側頭葉」が萎縮することによって起こります。人格が変化して思いのままに行動しようとする、言葉の理解ができなくなる、などの症状が現れるとされています。

上記からわかるように、特に割合の多いのがアルツハイマー型と脳血管性の認知症で、この2つをあわせて全体の9割近くを占めることになります。脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの疾患に伴って起こるため、血管を詰まらせないように血液をサラサラに保ち動脈硬化を防ぐ、“血管のアンチエイジング”が大切。一方のアルツハイマー型認知症は、“脳のゴミ”とも呼ばれるアミロイドβという物質が脳に蓄積することが原因であるといわれています。

ここでは、最も発症率の高いアルツハイマー型認知症に焦点を当てて、心がけたい生活習慣や食生活について紹介していきたいと思います。

脳に蓄積するアミロイドβとは?

まずは、アルツハイマー型認知症の原因物質とされる、アミロイドβについて知っていきましょう。アミロイドβはタンパク質の一種で、脳内で生成と分解を繰り返しています。脳が健康な状態であれば、アミロイドβは短期間で分解されて排出されますが、加齢などが原因で分解・排出が滞ることがあります。すると、毒性の強いアミロイドβが蓄積されて脳の神経細胞を破壊し、脳が委縮してしまいます。その結果、物事を考えたり記憶したりする脳の働きが低下し、やがて認知症へとつながっていきます。

アミロイドβの蓄積は、アルツハイマー型認知症が発症する20年ほど前から始まるといわれています。つまり、60代で発症するとしたら、40代からすでに蓄積が始まっていることになります。さらに、食生活の乱れ、ストレス、睡眠不足、運動不足などの生活習慣によって、より蓄積されやすくなるため、若いうちから蓄積させないような生活を意識することが大切になります。

物を考えたり記憶したりするだけではなく、前向きな気持ちを持ち続けることとも関係している脳の働き。いつまでもクリアな思考とポジティブな心を持ち続けるために、「脳のエイジングケア」を早めに考えていきましょう。

次回は、具体的にどんな生活がアミロイドβを蓄積させるのか?蓄積させないためにはどんなことに気をつけたらよいのか?について詳しく紹介していきたいと思います!


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